カムカムエヴリバディはミステリーか 母と娘の謎、解けるまで3週間

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土井恵里奈
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 「カムカムエヴリバディ」はミステリー、といったら怒られるだろうか。明るくさわやかな朝ドラの皮をかぶりながら、視聴者を謎解きの道に引き込み、翻弄(ほんろう)する。物語はどこへ向かうのか。運命の答え合わせは、もう3週間先に迫っている。

 物語について、NHKはこう言い続けてきた。「連続テレビ小説『ちりとてちん』の(脚本家の)藤本有紀が、ラジオ英語講座と、あんこと野球とジャズと時代劇を題材に書き下ろす」

 テーマがすごく幅広い。けれどそれはきっと表の顔で、裏テーマはシンプルな気がする。

 母はなぜ、娘と別れたのか。娘はそれを許すのか。

 たった二つの問いに答えるドラマだ。

岡山編 劇的幕切れの意味

 「I hate you」

 娘のるい(深津絵里)が母の安子(上白石萌音)と離れ離れになる岡山編のラストは、乱暴といっていいほど劇的な幕切れだった。安易な共感などはねつけるくらいの。

 強く結ばれているはずの親と子の絆が切れるという矛盾。衝撃が大きいほど、見る側は結末を追う。3世代100年という壮大な物語を描くには、それくらいの馬力がいる。

 「お母さんを、探しに行きたい」(3月18日の放送から)

親子がわかり合う日は来るのか。ひなたの役割は。記事後半で考えます。

 振り絞るようなるいのこの言…

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