日本で最初にオミクロン株の猛威に見舞われたのが、沖縄だった。
在日米軍基地由来とみられる感染がまたたく間に市中へ広がり、年明けの1月7日に新規感染者数が初めて1千人を超えた。濃厚接触者となった医師や看護師が出勤できないという、これまでにない問題に直面していた。
翌8日、東京都内でも昨年9月以来となる1千人超えを記録し、社会機能が維持できなくなるおそれが現実味を帯びる。当時14日間とされていた濃厚接触者の待機期間の短縮は、政府にとって急務の課題だった。
「エビデンス(科学的根拠)が欲しい。『えいや』では決められない」
専門家主導のアドバルーン 前政権から学んだ岸田スタイル
1月中旬、首相は口癖のように周囲に話し、ある「リスク」について悩みを深めていた。
それは、「10日間への短縮…
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- 【視点】
専門家の意見をしっかり聞いてじっくり判断するタイプと、専門家が何を言おうが結論ありきで突き進むタイプはどちらがよいか。菅義偉前首相はどちらかというと後者のイメージでとらえられていましたが、岸田文雄首相は前者のようです。こと科学的知見が必要な

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