12歳でフィリピン離れ、大相撲へ 救われた「たいいくかんばき」

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鈴木健輔
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(大相撲春場所6日目 ○荒篤山 はたきこみ ●千代の国)

 幕内力士として、三つ目の白星。眉間にしわを寄せていた荒篤山の表情が、土俵を下りると少し緩んだ。フィリピンにいるおばあちゃんを、また、笑顔にできたに違いない。

 本名・寺井ジャスパーケネス。

 以前の記者会見で「ジャスパーケネス」の由来を問われた時は、分からず、答えられなかった。その後、母キャサリンさんに聞いたら、こんな意味が込められていた。

 「明るい元気な男の子」

 荒篤山は11日、28歳になった。

 力士になって13度目の誕生日。故郷フィリピンでの12年より、角界で過ごした時間の方が長くなった。

 「びっくりですね。相撲のことを知らなかった僕が、そもそも日本に住んでいるなんて、想像もできませんでした」

 生まれ育ったのは、フィリピン・ルソン島中部ラグナ州のサンタローザ。母が日本で働いていたため、実家に預けられていた。

 物心がついた頃、いつでも隣…

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