小学校の「教科担任制」4月から 先行した現場で見た効果とハードル

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桑原紀彦
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 小学校5、6年生の一部授業で専門の先生が教える「教科担任制」が、4月から本格的に始まる。さいたま市では、昨年4月から一部の学校で先行して同様の取り組みを始めた。担任以外の教員が児童と関わることで指導の幅が広がったという。ただ、受け持つ教科によって教員の負担にばらつきも出るなど、現場では手探りが続く。

さいたま市の先行校では

 2月下旬、さいたま市北区にある市立植竹小学校。6年2組の児童たちは5時間目の社会の授業で、情報端末を使い郷土料理について調べていた。児童と一緒に画面をのぞき込む先生は3組の学級担任だ。

 一方、4組の国語の授業に立っていたのは、2組の担任。漢字の読み方を黒板に書き出し、時折冗談を飛ばすと教室内がどっと沸いた。「初めは硬かった児童も、すっかり慣れて打ち解けたようです」と野津美智代校長は話す。

 市教育委員会は、2023年度までに市立小学校全104校で教科担任制を導入する方針を決定。21年度は市内10校を「実践モデル校」として事業を始めた。22年度は、国の予算で増員される教員も含めて一体的に運用し、モデル校を20校に増やす。

 植竹小はモデル校ではないものの、野津校長が十数年前に勤務していた学校で実験的に採り入れられ、負担感が減った経験があったことから自主的に始めた。5、6年生は国語、算数、理科、社会と家庭、体育と図工、音楽、英語を教科担任が教える。

 4学級編成の6年生では、1組の学級担任が算数、2組が国語、3組が社会と家庭、4組が体育と図工を担当。理科、音楽、英語は学級担任を持たない専門の教員が受け持つ。

反応見ながら教え方を改善

 学年主任で、1組担任の佐賀…

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