第17回ロシアの原発攻撃、苦い記憶が今 チェルノブイリの処理担った将校は

有料会員記事ウクライナ情勢

リビウ=高野裕介
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 ウクライナに侵攻したロシア軍は、原子力関連施設を攻撃するという暴挙に出た。壊滅的な被害に発展しかねない事態に、苦悩の記憶がよみがえり、怒りに震える人たちがいる。36年前、「史上最悪」と言われた、ウクライナ北部のチェルノブイリ原発事故に人生を翻弄(ほんろう)された人たちだ。

 「残念なことですが、日本とウクライナには共通点があります。フクシマとチェルノブイリです」

 「チェルノブイリで原発事故が起きたとき、ヒロシマとナガサキを経験した日本の人たちは、私たちに連帯を示してくれました」

 ウクライナの首都キエフから西に約450キロ離れた世界遺産の街リビウ。中心部から車で15分ほどの集合住宅の一室で、旧ソ連軍の将校だったアダム・スビンチュクさん(81)が、そんな言葉で迎えてくれた。

 1986年4月26日、チェルノブイリ原発4号炉で爆発と火災が起き、大量の放射性物質が周囲に降り注いだ。ウクライナだけでなく、ベラルーシ、ロシアなどの広い範囲に汚染が拡大した。

地獄よりむごい光景だった

 スビンチュクさんは事故のし…

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