静岡、鹿児島だけじゃない 「伊勢茶」の魅力発信、ポケモンも一役
生産量は全国3位なのに県内でも知名度はいま一つ。そんな悩みを抱える三重県産の茶の魅力を地元向けに発信しようと、地域ブランド「伊勢茶」のアピール作戦を県やJAが敢行中だ。自慢の味への親しみを世代を超えて深めてもらい、消費拡大の下支えにつなげる思惑がある。
2月下旬に登場したのは人気ポケットモンスター「ミジュマル」を包装に描いた伊勢茶のティーバッグだ。県がポケモン社と結ぶ包括連携協定に基づく商品で、JA全農みえが開発した。「かぶせ茶」「深蒸し煎茶」など4種類あり、いずれも3袋入りが希望小売価格324円(税込み)。県内各地で販売予定で、オンライン販売もする。JA全農みえ茶販売課の堀江こころさんは「お茶になじみの薄い若い人にも手を伸ばしてほしい。ポケモンをきっかけに伊勢茶の魅力を発信できたら」と期待する。
県内の茶栽培の歴史は古く、10世紀にさかのぼる。生産量も静岡県、鹿児島県に次ぐ全国3位だ。ただ、県産茶の地域ブランド「伊勢茶」の浸透度は県内でもいま一つ。コロナ禍で百貨店での販売が落ち込むといった逆風も吹く。県は昨年12月、伊勢茶の競争力強化や消費拡大をめざす振興計画をまとめ、テコ入れを図っている。
今年度は1500万円を投じ…
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