福島で9千戸断水、復旧は21日以降に 水圧不足の影響で供給できず

飯島啓史
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 福島県内で最大震度6強を観測した地震は、発生5日目の20日、約1万戸の断水解消を目指したが、全戸解消は21日以降にずれ込んだ。被災地を視察している内堀雅雄知事はこの日、中通りの温泉旅館などを訪問、必要な支援を国に求める考えを改めて示した。

 県食品生活衛生課によると、断水が続いているのは相馬地方広域水道企業団の9250戸。20日中に全戸で通水が再開できると見込んでいたが、高所に水を送るための水圧不足などの影響で、一部の家庭に供給できていないという。

 内堀知事がこの日、訪れたのは二本松市岳温泉の旅館、須賀川市の市民交流センター、矢吹町の複合施設の3カ所。臨時休館している岳温泉の旅館「陽日の郷 あづま館」の白坂拓司副社長は「昨年の地震の被害をようやく修復したところだった」と説明。内堀知事は「1年で2度も被災しており、必要な補助を国に強く働きかけたい」とした。

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 環境省は20日、大熊町の仮置き場に保管していた、解体家屋の建材などが入ったフレコンバッグ1個が川に流出したと発表した。地震で土砂崩れが起き、18日の雨で近くの境川が増水したため流れた。回収済みで袋に破損はなく、周辺線量に異常はないとしている。(飯島啓史)