チェルノブイリ原発に「住み込み状態」の作業員 約4週間ぶりに交代
国際原子力機関(IAEA)は20日、ロシア軍が掌握したチェルノブイリ原発の作業員の約半分が約4週間ぶりに交代し、別の作業員が業務を引き継いだと発表した。ウクライナ当局から報告を受けたといい、ウクライナメディア「キエフ・インディペンデント」のSNSでの報道を確認した。
チェルノブイリ原発では、ロシア軍が同原発を制圧する前日の2月23日から、計211人の作業員や警備員らが勤務の継続を強いられる状況だった。事実上の「住み込み状態」で放射性廃棄物の管理などにあたっており、IAEAは深い懸念を示していた。
グロッシ事務局長は声明で「作業員らは、外国の軍隊が存在する巨大なストレスと疲労が重なる状況下で、適切な休息もなく任務をこなしてきた」と指摘。残るスタッフの交代もすぐに実現するよう望む、とした。

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