財政難でスタート、「これ必要?」 小学生の柔道全国大会廃止の裏は

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塩谷耕吾
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勝利至上主義を考える

 行き過ぎた勝利至上主義が散見される――。そんな理由で、小学生の柔道の全国大会が廃止されることになった。大会を主催する全日本柔道連盟全柔連)では、10年近く前から大会の是非について議論されていた。なぜ廃止に至ったのか。その経緯を追った。

 廃止となったのは、2004年度から始まった全国小学生学年別大会。全柔連がただ一つ単独主催する小学生の全国大会で、毎年夏に開催されていた。

 5、6年生が対象の個人戦で、重量級と軽量級に分かれて争われる。5年生軽量級の初代優勝者は、東京五輪60キロ級金メダルの高藤直寿(パーク24)だった。

 大会設立のきっかけは、全柔連の財政問題だった。

 当時は大口のスポンサーも少…

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    井本直歩子
    (元競泳五輪代表・国連職員)
    2022年3月22日15時55分 投稿
    【視点】

    先日大きな反響のあった本件の記事の、舞台裏を明かす内容で、背景にどんな動きがあったのかを知ることができ、スッキリしました。柔道に続いて他の競技でも小学生の全国大会廃止を検討する動きが出てくるとしたら、とても参考になります。 面白いと思

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    中小路徹
    (朝日新聞編集委員=スポーツと社会)
    2022年3月21日18時27分 投稿
    【視点】

     改めて全柔連の英断といえる全国大会廃止だと思います。勝利至上主義を助長するほか、弊害の一つとして挙げられてる「体重差」のある組み合わせはかねて、投げられた側が受け身が十分にとれず、頭部損傷の重大事故につながる一因として指摘されてきました。