F1開幕 角田の8位入賞詳報 終盤の波乱、今年のマシンの力

忠鉢信一
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 自動車のF1開幕戦、バーレーン・グランプリ(GP)が20日(日本時間21日未明)に行われ、ホンダがサポートするアルファタウリの角田裕毅(つのだゆうき)が8位に入賞した。

 昨年の9位に続く同GP2年連続の入賞に「今日はとても満足。とくに1周目はよかった」と振り返った。

 5・412キロメートルを57周するバーレーンGP。16番手からスタートした角田は、1周目に4台を抜いて12位に浮上。6周目には11位に上がった。

 その後、各チームのタイヤ交換などで順位が入れ替わったが、20台中の中位を守り続けた。

 終盤の46周目、8位を走っていたチームメートのフランス人、ガスリーの車体が炎上してリタイア。この対応でコントロールカーが入り、角田は11位から再スタートすることになった。

 51周目にレース再開、その直後に角田は前の1台を抜いた。終盤、ステアリングの不調を訴えていた前年王者のフェルスタッペン(レッドブル)がリタイア、さらにペレス(レッドブル)もリタイアして角田は8位に浮上。そのままゴールした。

 車体などのルール変更が注目される今年のF1。後続車を悩ませる乱気流が起こりにくくなり、積極的な追い抜きが可能になったことは、この日の角田に味方した。アルファタウリのトスト代表は「ユウキはミスのない非常にいいレースをしてくれた」と評価した。

 この変更は同時に、セッティングがうまくいかなければ車体の激しい上下動にもつながる。11位以下は大きな差を付けられた。トスト代表は「我々は予選では苦しんだが決勝のパフォーマンスはよかった。ガスリーの車が炎上した原因は不明だが、2人とも入賞しておかしくなかった」と語った。

 第2戦は27日決勝のサウジアラビアGP。角田は「パフォーマンスを向上させる自信がある。今週得られたデータ全体を分析して、自分たちの限界を破りたい」と話した。(忠鉢信一)

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