那須雪崩事故を風化させない 高校生ら安全な登山学ぶ

津布楽洋一
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 栃木県内の高校登山部の生徒や顧問らが安全な登山について学ぶ研修会が21日、各校などをオンラインで結んで行われた。

 2017年3月の那須雪崩事故を受け、事故の風化防止と安全への意識向上を目的として開かれ、3回目。県内5校から約50人が参加した。

 講師は国立登山研修所専門調査員の北村憲彦・名古屋工業大教授。那須雪崩事故について危機管理意識の欠如などを挙げ、「どうやったらリスクを減らせるか一人ひとりが考えながら登らなければならない」などと説明した。

 高校で安全に登山するための原則として、自然に挑まず、自然を観察して待機や回避の知恵を学ぶことを挙げた。

 生徒らは、事故を繰り返さないための取り組みとして、日光市の鳴虫山で新人向けの登山をすることを想定して登山計画を策定。ルートなどについて意見を出し合った。

 北村教授は「人に任せずに自分で考える。それが今、教育で最も求められる重要なことだと思う」と述べた。参加した生徒の1人は「自分たちで地図を読み取ってしっかり理解することが大切だと思った」と話していた。(津布楽洋一)