タブレット操作に能力差も GIGAスクール構想、徳島の84校調査

伊藤稔
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 すべての児童生徒にタブレット端末を配備する国の「GIGAスクール構想」で、学校現場では端末の活用が進む一方、操作で能力差が生じたり、接続の不具合で授業が止まってしまったりするなど様々な課題に直面している。そんな現状や課題、解決策をe―とくしま推進財団(徳島市)が報告書に取りまとめた。

 財団の「GIGAスクール構想推進タスクフォース」は昨年8月から県内の84小中学校を訪問し、担当教諭らから聞き取り調査をしてきた。

 8項目のうち、タブレット端末の活用状況では「集中力が上がった」「学習への意欲が高まった」など学習の深化につながる事例がある一方、端末を使いこなせる生徒と指導が必要な生徒との能力差もみられた。また、ベテラン教員が授業で端末を使いこなすのに苦労するケースもあり、報告書ではレベルに応じた教員への研修の必要性を指摘している。

 ネットワーク環境は普通教室のWi―Fi整備はおおむね完了したが、体育館や特別教室は未整備の学校もあった。マット運動や楽器の使い方を動画で見られないというケースもあった。また、一度に多数がインターネットに接続した場合に動画が遅延したことや、画面が停止してしまった端末対応のために授業が滞る事例もあったという。

 報告書では、情報モラル教育を指導できる体制整備やICT支援員の増員などにも触れ、財政支援の充実を訴えている。また、各学校で活用されている事例をまとめたアイデア集も別冊として取りまとめ、報告書とともに県内の学校に配布する予定。

 財団では「先生一人一人に見てもらい、GIGAスクール構想の推進に役立ててほしい。ホームページにも掲載するので保護者にも見てもらえれば」と話している。(伊藤稔)