名古屋高校、全国高校剣道選抜に初出場 自粛時間活用し「攻略法」

上山浩也
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 今月下旬に愛知県内で開かれる第31回全国高校剣道選抜大会の男子団体に、名古屋高校(名古屋市東区)が初出場する。新型コロナウイルスの影響で練習時間が短くなったが、短時間での集中と、増えた「自粛時間」で他校の選手を研究したことが、全国舞台に進む糧になった。

 1887年の開校で、剣道部は前身の「撃剣部」からの歴史があるが、夏も含めて初の全国舞台。選抜大会出場を決めたのは昨年11月で、県の新人体育大会で3位に入り、優勝した星城、準優勝の岡崎城西とともに3校が男子団体の県代表の座を手にした。

 3位決定戦は5人ずつの戦いで決着がつかず、代表戦までもつれた。勝った方が選抜出場という一戦で斎藤亮介主将(新3年)は「自分がやってきたことをやるだけ」と、コテで一本を奪った。

 現部員の新3年6人、新2年4人は、高校生活で新型コロナの影響を受け続けてきた。日々の練習時間は以前より1時間短い約2時間。村瀬篤史監督(34)は「学校での練習も『自粛』で、いつなくなるか分からない状態。先輩たちも含め、短くなった時間でどうするか。一回の稽古に対する姿勢がより意欲的になったと感じた」と話す。

 校内で練習ができないときは、自宅にいる部員とオンラインでつないでトレーニングをする日もあった。動画で対戦校の選手の動きを研究する時間も増えた。「それぞれが攻略法を必死に考えていた。それがプラスになったのではないか」と村瀬監督。斎藤主将も「今まで以上に動画を見るようになった」とうなずく。

 斎藤主将は「自分でトレーニングする機会が増えたのも大きい。中学のころは帰宅後は寝るだけだったけれど、高校に入って家でもしっかりと素振りをするようになった」と振り返る。

 剣道は、新型コロナ対策で面に飛沫(ひまつ)防止用の「シールド」をつけ、さらにマスクもつけて戦っている。中学で剣道を始めた今村虎太郎選手(新3年)は「息苦しいけれど、だいぶ慣れた。いとこが剣道をしていて、心の面でも成長できると言われて始めた。短い時間でも稽古をさせてもらえる環境にあるので、その状況に感謝しながら大会への準備をしていきたい」。

 選抜大会は27、28日に春日井市総合体育館で開かれる。初戦の相手は水戸葵陵(茨城)。団体で高校総体の優勝が2度、選抜は準優勝4度の強豪で、斎藤主将は「いっそう気合が入った。みんなで気持ちを高めていきたい」。(上山浩也)