「プーチンの戦争」。欧州連合(EU)首脳は大統領という肩書なしの呼び捨てで、開始から1カ月を迎えるロシアの軍事侵攻を強く非難する。国際社会は経済制裁で圧力をかけ、武器供与でウクライナを支える。だが、核戦争までちらつかせるロシアとの交戦を避けざるをえないジレンマもある。
「異例のスピード」で支援 それでも…
武力侵攻が始まって4日目の2月27日。EUのボレル外交安全保障上級代表は「もはやタブーはなくなった」とし、ウクライナの武器調達の支援を表明した。防空システムや対戦車兵器などの供与に5億ユーロ(約650億円)の拠出を決定。3月21日には10億ユーロへの倍増を確認した。
平和の構築が大前提のEUが第三国に殺傷力のある兵器を支援するのは初めてだ。ボレル氏は「戦争が欧州の国境まで戻ってきた。ロシアは国家を踏みつけにしている」と説明した。
軍用ヘルメットの提供などに…
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