恒大株取引停止、理由は子会社の財務問題 決算発表延期

北京=西山明宏
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 経営危機にある中国不動産大手の中国恒大集団は22日までに、香港株式市場で21日に取引停止になったことについて「子会社の財務に問題が見つかったため」と発表した。これに伴い、2021年12月期の決算発表を延期することも明らかにした。

 恒大によると、子会社で不動産管理を手がける恒大物業集団の預金約134億元(約2524億円)が、第三者のための担保として銀行に差し押さえられた。恒大側はこの差し押さえについて「調査が必要」と主張し、独立した専門委員会を立ち上げることを決めたとしている。今回の取引停止は恒大側から香港取引所に要請したという。

 決算発表については、新型コロナウイルスの影響による作業の遅れなどから「期日通りに監査の手順を終わらせることができない」として発表を遅らせるとした。

 恒大は地元の広東省政府が管理体制を強めているが、実行できていない米ドル建て社債の利払いの延期や資産の売却などで進展が見られていない。中国メディアによると、22日にも債権者集会を開くという。(北京=西山明宏)