FRB議長、5月「0.5%」利上げ可能性に言及 インフレを抑制

ワシントン=榊原謙
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 米国の中央銀行にあたる米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は21日、5月に予定する連邦公開市場委員会(FOMC)で、政策金利を「0・5%」引き上げる可能性を示唆した。FRBは今月、約3年ぶりとなる利上げに踏み切ったばかり。米国で加速する物価上昇を抑制するため、引き締め策を強化する構えだ。

 首都ワシントンで講演したパウエル氏は、0・25%だった今月の利上げ幅を超える引き上げについて、「より積極的に動くべきだという結論になれば、そうする」と述べた。5月に2倍の0・5%の大幅利上げに動くかを問われた際も、その可能性を否定しなかった。

 FRBは今月16日のFOMCで「0・25~0・50%」へと政策金利を引き上げることを決定。上げ幅が0・25%の場合は22年中にあと6回、23年に3~4回の利上げを進める予測も示した。上げ幅を一度に0・5%利上げするのは2000年以来。

 ロシアによるウクライナ侵攻で、世界各国で原油や穀物の価格が急上昇している。パウエル氏は「(米国の)インフレはその前から悪化していた」とも指摘。ウクライナ問題の影響を注視しつつ、今後複数回にわたって利上げしていくスタンスに変わりはないことも強調した。(ワシントン=榊原謙)