うどん県に欠かせない「伊吹いりこ」って何? 海好き小6が自由研究

堅島敢太郎
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 第40回「海とさかな」自由研究・作品コンクール(朝日新聞社など主催、日本水産協賛)で、香川県丸亀市立岡田小6年の山田彩陽(さよ)さん(12)の自由研究が、研究部門の最優秀賞の一つ「水産研究・教育機構理事長賞」に選ばれた。山田さんは「うどん県に欠かせない 伊吹いりこ」のテーマで、伊吹いりこの歴史や解剖の様子を15ページにまとめた。

 山田さんは、瀬戸内海の離島にゴミ拾いに行くほど海が好き。昨年の夏休みに、伊吹島(観音寺市)のいりこの加工場見学に参加する予定だったが、新型コロナウイルスの影響で延期になった。

 そこで図書館の本やインターネットを使って、いりこの研究を始め、コンクールに出品することにした。表紙には色鉛筆でいりこのスケッチを描き、約1カ月かけて完成させた。

 伊吹いりこは、伊吹島沖合でとれたカタクチイワシを加工した煮干し。山田さんはカタクチイワシや、他地域でいりことしても用いられるマイワシを解剖してみた。背骨につながる神経や、胃や腸のつくりなど、人間の体との共通点があることに気づき、のめり込んだ。今では給食に郷土料理の「いりこ飯」が出ると、「食べるときに箸で解剖したくなる」ほどになった。

 6年生41人へのいりこに関するアンケートも作品に盛り込んだ。「伊吹いりこを知っているか」という質問には、半数以上の24人が「いいえ」と答え、地元でも知られていないことがわかったという。いりこ飯を給食以外で食べる児童はわずか1人だった。それでも受賞をきっかけに、いりこに興味を持ってくれる児童がクラスに増えたという。

 山田さんは「伊吹いりこは海水でゆでるので、環境にも優しいし、酸化しにくく、おいしい。伊吹いりこをもっと身近に感じてほしい」と話している。(堅島敢太郎)