暴力団らが企業を乗っ取りか 住吉会系の組長ら逮捕 警視庁

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 暴力団関係者であることを隠して企業の株券を購入し、実質的な経営権を握ったとして、警視庁は、指定暴力団住吉会の傘下組織の組長や知人ら男女4人を詐欺容疑で逮捕し、23日発表した。いずれも容疑を否認しているという。

 同庁は企業の「乗っ取り」とみている。この企業には使途不明金が約1億円あり、資金が暴力団に流れたとみて調べている。

 組織犯罪対策4課などによると、4人は2020年10月ごろ、共謀して反社会的勢力であることを隠して浄化槽の維持管理会社(群馬県)に同社の株券を購入すると打診し、発行株券の過半数以上を不正に買い、だまし取った疑いがある。株式購入の際の契約書には暴力団排除条項があった。

 同庁は、組長が指示し、共犯として逮捕された知人が経営者に取引を持ちかけたとみている。組長は「私は一切経営に携わっていない」などと供述しているという。

 組長の団体は住吉会の3次団体。新宿・歌舞伎町に拠点を置き、60人ほどの組員を抱えているという。

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 東京地検は6月23日付で組長ら4人を不起訴とした。