「兵糧攻め」で進むロシアの物価上昇 欧米日にも「反作用」

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根本晃、江口英佑、ロンドン=和気真也 細見るい、渡辺淳基
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 ロシアのウクライナ侵攻から1カ月で、世界経済の景色は大きく変わりつつある。米欧主導の経済制裁はロシア経済だけでなく、原油や小麦などの価格高騰を通じ、日本を含む世界中の人々の生活にも影響を与え始めている。今後も世界経済からロシアを切り離す動きは加速するとみられ、国際的な経済の枠組みも変化しそうだ。

 「ほぼ全ての企業が、生産物流網や外国の取引先との決済に支障をきたしている」

 ロシア中央銀行のナビウリナ総裁は18日に発表した声明で、米欧の制裁の影響がロシア経済に広く及んでいることを明かした。

 2月24日のウクライナ侵攻後、この1カ月で米欧が打ち出した制裁は、中身も早さも異例ずくめだった。国際的な決済システムからロシアの大手銀行を排除し、ロシア中銀の外貨準備も凍結。ハイテク製品や高級品などの対ロ輸出を禁止するとともに、米英はロシアからの原油輸入を止めることにした。金融、貿易両面でロシアを世界経済から締め出す「兵糧攻め」は、着実にロシア国内に混乱をもたらしつつある。

 ロシア連邦国家統計局による…

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