【詳報】ウクライナ侵攻11、3月24日~27日(日本時間)の動き

有料記事ウクライナ情勢

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 ロシア軍によるウクライナの主要都市への攻撃が続いています。ロシア側が制圧した地域では、ロシアの支配を強めるためか、使用通貨をロシア通貨ルーブルに移行させるとの計画があるとの情報もあります。一方、ウクライナ軍からの激しい反撃を受けているロシア軍は、東部地域への攻撃に集中する方針を示していますが、首都キエフ周辺での激しい戦闘が収まるかは不透明です。

(タイムスタンプは日本時間。括弧内は現地時間)

■■■日本時間3月27日■■■

21:57(キエフ15:57)

チェルノブイリ原発周辺の森林火災、焼損は1万ヘクタール以上か

 ウクライナ議会の人権オンブズマン、リュドミラ・デニソワ氏は27日、ロシア側の敵対行為により、チェルノブイリ原発周辺の立ち入り禁止区域で31件の森林火災が起き、焼損面積が1万ヘクタール以上にのぼると発表した。周辺で「放射性大気汚染のレベルが上昇している」と警告している。

 ウクライナ議会は21日の時点で、「おそらくロシアの砲撃か放火」により、7カ所で火災が起きていると発表していた。デニソワ氏のSNSによると、火災は周辺の使用済み核燃料などの貯蔵施設に達する可能性もあるという。

 デニソワ氏によると、火災は強風と乾燥した空気の影響で、平時でも対処が難しい規模になる可能性がある。さらに、ロシア軍が立ち入り禁止区域を占拠しているため、火災を抑制することができない状況になっているという。

17:40(ルガンスク11:40)

東部の親ロシア派トップ「住民投票行う」と発表

 インタファクス通信によると、ウクライナ東部のルガンスク州の一部を占拠し、「ルガンスク人民共和国」を自称する親ロシア派組織のトップが27日、近く「ルガンスク人民共和国」のロシアへの編入の是非を問う住民投票を行うと発表した。

 同通信によると、「ルガンスク人民共和国」のトップのレオニード・パセチニク氏は報道陣に対し、「近い将来、共和国で国民投票が行われ、国民が憲法上の権利を行使しロシア連邦への編入について意見を述べるだろう」と話した。

 ロシアのプーチン大統領は2月21日、ウクライナ東部のルガンスク州とドネツク州の一部で親ロシア派が名乗る「ルガンスク人民共和国」と「ドネツク人民共和国」の独立を一方的に承認。ロシア国防省は今月25日、ウクライナへの侵攻開始後、親ロシア派の支配地がルガンスク州の93%、ドネツク州の53%までに広がったと発表した。

17:10(イスラエル11:10)

米国務長官がバイデン大統領演説に見解

 ブリンケン米国務長官は27日、バイデン米大統領が演説で、「この男が権力の座にとどまり続けてはいけない」とロシアのプーチン大統領を評したことについて、「(プーチン氏には)ウクライナやそのほかの国に戦争をしかけたり、侵略したりする権力が与えられているわけではない、と指摘したのだと思う」と述べた。訪問先のイスラエルでの会見で話した。

 会見では、「繰り返し言っているように、私たちはロシアの体制転換の戦略を持っているわけではない」と強調した。この発言をめぐっては、ロシア側から強い反発が起きていた。

16:00(モスクワ10:00)

ロシア国防省、西部のリビウにミサイル攻撃と発表

 ロシア国防省は27日、同国軍が26日、ウクライナ西部の主要都市リビウに空中発射型の長距離巡航ミサイルを発射し、同国西部や首都キエフ周辺のウクライナ軍が使用する燃料の備蓄基地を破壊したと発表した。

 ロシア国防省はこの攻撃で、ウクライナ空軍のレーダーや地対空ミサイルシステム、戦車用の照準装置などの修理や改修を行うリビウの工場も破壊したと説明。同省の報道官は「ロシア軍は『特別軍事作戦』における攻撃作戦を続ける」と述べたという。

 リビウは、バイデン米大統領が同日訪問した隣国ポーランドに近く、攻撃はバイデン氏を牽制(けんせい)する狙いもあったとみられている。

03:50(リビウ26日20:50)

リビウ市長「攻撃はバイデン氏へのハローだろう」

 バイデン米大統領が隣国ポーランドを訪問していた26日、国境に近いウクライナ西部リビウが攻撃されたことについて、同市のアンドリー・サドビー市長が同日夜、緊急記者会見を開き、「侵略者(ロシア)はバイデン氏にハローとあいさつしたかったのだろう」との見解を示した。

ここから続き

 会見は空襲警報が鳴り響く中…

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    三牧聖子
    (同志社大学大学院准教授=米国政治外交)
    2022年3月27日18時45分 投稿
    【視点】

    プーチンへの怒りから出た発言だとしても、米国大統領としてレジーム・チェンジ(体制転換)を示唆する言葉には慎重であるべきだ。外国の力、ましてや外国の武力を用いて、ある国の政治体制を民主主義に「変える」ことは不可能だと、米国は過去20年間のアフ