SKE48を昨年6月に卒業した惣田紗莉渚(さりな)(29)が出演する舞台「毒薬と老嬢」が26、27日に名古屋・伏見の御園座で上演される。久本雅美と藤原紀香が主演するブラック・コメディーで、惣田にとっては御園座での初舞台となる。20日に千秋楽を迎えた東京公演の出演中の惣田に役どころやアイドル時代の経験が舞台に生きていることなどを聞いた。主な一問一答は次の通り。
――今回の役どころは。
藤原紀香さんと久本雅美さん演じる老姉妹のおいっ子モーティマーの婚約者エレーンという役です。老姉妹のブルースター家の隣にある教会の娘で、最近ブルックリンに引っ越してきました。ブルースター家では、すごく大変なことがたくさん起こって、モーティマーに構ってもらえないエレーンがあの手この手で自分の方に振り向いてもらえるように動きます。物語が進むと、家の秘密も知ることになるんですが、エレーンはモーティマーに振り回されるように見えて、逆にモーティマーを振り回している魅力やパワーがあるすごい勝ち気な女の子だと思っています。
――自分の性格で似ているところはありますか。
今までやらせてもらった役の中で一番遠い役です。めげないし、ちょっとしたことで動じないし、堂々としているんです。自分の本質から遠くて、私はすぐシュンってなっちゃうタイプなので、全く違う人をやっているイメージです。
――エレーンから学ぶところが多そうですね。
めちゃくちゃありますね。駆け引きではないですけど、きつく言ってみたり、寄り添ってみたり、突き放してみたり、この世の終わりなんじゃないかというぐらいの勢いでモーティマーを説得したり。いろいろな感情が生まれてきて、演じていて堂々としていて気持ちのいい子だなと思います。
ただ、台本を読んだ時のエレーンのイメージといまの私のエレーンのイメージと全然違います。ただ勝ち気で堂々としている女の子ではなくて、ミュージカル好きで、ミュージカルのことを話すときはキラキラしちゃうような要素を演出の錦織(一清)さんが付け加えてくれました。錦織さんはその人を見てこうしたらよくなるんじゃないかと考えてくださっています。
――SKE48に似ている性格のメンバーはいますか?
メンバーにはいないんですけ…