パソコンに届いたミサイル発射情報 漁業者「もし漁に出ていたら…」

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 北朝鮮が24日午後に発射した弾道ミサイルは、青森県沖の排他的経済水域(EEZ)に落下した。落下したのは北海道渡島半島から西約150キロの地点とみられる。沿岸の漁協など関係者は、ミサイル発射をどう受け止めたのか。

 日本海に面した青森県深浦町にある新深浦町漁協大戸瀬本所では、同日午後2時47分、事務所にあるパソコンに「ミサイル発射情報」が届き、発射を知った。

 職員の男性は「7~8月になるとマグロのはえ縄漁が始まり、遠くに漁に出るようになる。その時期でなくてよかった」と話す。今の時期の漁は定置網が主流で、漁船はそれほど沖に出ないうえ、漁も昼までに終わるという。

 同町の風合瀬(かそせ)漁協では当時、所属する漁船1隻が、沖合10キロほどの地点で底引き網漁をしていたという。男性職員によると、ラジオで発射のニュースを知った後、漁船に電話をして無事を確認。漁船は午後4時半ごろに帰港した。職員は「直接の被害はないので、物騒だなと思うくらいだが、いつもっと近い所にミサイルが届くかわからない。こちらは気をつけようがないし、いい加減にしてほしい」と話した。

「漁場に出ていたら、逃げれねえ」

 落下地点の周辺について、遊…

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