迷走続いた東芝の分割案否決 再建策は定まらず、株主と信頼も築けず

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内山修
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 東芝が24日開いた臨時株主総会で、会社側が提案した2分割計画が否決された。大株主の賛同が得られないなか、当然の帰結だったといえる。東芝の経営は、総会前の突然のトップ交代もあって混迷が深まっている。

 経営再建の柱となる分割計画をめぐり、経営陣の説明は揺れた。昨年11月に、当時の綱川智社長は「最善の道だ」として3分割計画を出した。だが一部の大株主の反対もあって、3カ月足らずで2分割に修正した。大幅な見直しなのに、綱川氏は「計画の改良だ」などと強気の説明を繰り返した。

 経営の混乱などを受けて、綱川氏と畠沢守副社長は3月1日付で事実上引責辞任した。新社長には島田太郎執行役上席常務が昇格したが、大株主らとの信頼関係は十分築けなかった。

 今回の否決で再建策は一から…

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