「字幕はバリアーでなく…」アカデミー賞イベントで濱口竜介監督語る

有料会員記事ドライブ・マイ・カー

ロサンゼルス=佐藤美鈴
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 第94回米アカデミー賞を前に、国際長編映画賞候補作の監督たちによるトークイベントが24日夜(日本時間25日)、米ロサンゼルスで開かれた。日本からは「ドライブ・マイ・カー」の濱口竜介監督が参加し、「映画は観客の精神とつながる、そういう可能性があると強く感じています」などと語った。

 イベントには、イタリアの「The Hand of God」のパオロ・ソレンティーノ監督をはじめ、ブータンの「ブータン 山の教室」、デンマークの「FLEE フリー」、ノルウェーの「わたしは最悪。」の各監督と濱口監督の5氏が出席した。

 「映画を作っているときにテーマはあまり考えない。キャラクターがどうやって問題をくぐり抜けるんだろうと考えている」と濱口監督。「今こうして色々な国に(『ドライブ・マイ・カー』が)届いて、これがまさに喪失の話だったということを後から気付く、喪失とどう生き直すかということを観客からの反応で強く感じています」

 さらに他の候補作にも触れながら「ここにいる全ての映画が、ふるさとや最愛の人、なにがしかの喪失、そこから生きていくことを語っている。そういう映画が今とても多くの観客に響いているんだなと感じています」「喪失と向き合うのは難しい。映画というものを少し距離をもって眺めることによって、喪失という体験がどういうものか、どういう意味があるのか、考えることが可能になっているのかもしれない」と語った。

 濱口監督について問われたソ…

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