高知大丸リニューアル 目玉はハンズ展開「プラグス マーケット」
高知県内唯一のデパート高知大丸(高知市帯屋町1丁目)の大規模改装工事がほぼ終わり、25日に新装開店式典があった。「働く女性と地元3世代ファミリーが『高知のしあわせ』を感じる店」を掲げ、地域共生型店舗を目指す。市中心部の商店街との連携も強化するという。
約20億円を投じ、昨秋から地下食品売り場、本館2~5階、東館1~4階を順次リニューアル。今夏に東館5階の飲食店スペースがオープンすれば、売り場全体の約7割に当たる計7350平方メートルの改装が完了する。
目玉は、東急ハンズ(東京)がフランチャイズ展開する「プラグス マーケット」の高知店で本館4階に入る。ハンズが得意とする健康美容、文具、家庭用品を中心に約2万点を集めたゾーン、1~3週間の「期間限定」で、高知の魅力を発信する地元産品の展示販売ゾーン(4月上旬までは、県産木材で作った家具やキッチン用品、おもちゃがテーマ)、定額制で最先端の美容機器を利用者が自分で使える完全個室型のセルフエステ店「ボディ アーキ」(四国初出店)などのテナントゾーンで構成する。
東館2階には、登山・アウトドア用品専門店「好日山荘 高知大丸店」が出店(3月4日から先行営業)。3、4階は地元の家具・雑貨専門店「シマダヤ(島田屋)」の新業態店「シマダヤ +プラス」が入った。
高知大丸の小島尚(おじまひさし)社長は「環境は厳しいが、車で1時間の商圏に50万人の人口があり、十分に戦えると考えた。撤退ではなく、地域共生型の百貨店として生まれ変わる」と話した。(冨田悦央)
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