新関脇の若隆景が12勝到達 記録で肩を並べた、偉大な横綱大関5人
松本龍三郎 鈴木健輔
(大相撲春場所14日目)
若隆景、審判長に絶賛される
立ち合い、大関に押し込まれた。若隆景は左足が俵にかかる。さらには貴景勝のはたきに体が泳いだ。だが、動じない。そこからが真骨頂だった。代名詞とも言える得意技「おっつけ」を繰り出し、体勢を立て直した。最後は相手の両脇に差して寄り切り。「足を送れたのが良かった」
土俵下で見届けた高田川審判長(元関脇安芸乃島)からは「下からのおっつけ、持ち味が出て良い角度だった」と絶賛された。
2敗を守って、首位に並んだ。単独トップの高安が目の前で敗れていたが、心境の変化は「特に(なかった)」と語る。優勝への意識を問われても、「まあ、明日、思い切って相撲を取るだけです」と淡々と答えるだけだ。連日のオンライン取材を聞いていても、冷静さを保っていることが伝わってくる。
重ねた勝ち星は、これで「1…
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