富士山レーダードーム館リニューアル 防災なども学べる施設へ

佐藤靖
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 富士山頂での台風観測で活躍した気象レーダーを移設した、山梨県富士吉田市の富士山レーダードーム館がリニューアルされ、26日から一般公開が始まった。従来のレーダードームの歴史や気象観測の技術展示に加え、富士山噴火などの防災知識の内容を採り入れた。

 レーダードーム館は、同市が2004年に開館。1999年まで富士山頂で観測していた気象レーダーなどの機器を移設し、気象観測の歴史などを紹介していた。初年度は約10万人が訪れたが、最近は減少傾向だったという。

 各地で災害が続き、気象観測の必要性は増している。市では、開館後初めてのリニューアルにあたり、準備が進められている富士山噴火への知識や、地震、台風などに対する災害について学ぶ展示も加えた。

 人気がある富士山頂が体感できる部屋では、3月と7月の気温を体感できる。ご来光の映像や音響なども用意され、臨場感が楽しめるという。

 同市富士山課の羽田正利課長は「災害を知り、自分の身を守るため、どのような行動をしていくか考える場になってもらいたい」と話している。

 入館料大人630円、小中高生420円。問い合わせは同館(0555・20・0223)へ。(佐藤靖)

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