ロシアかEUか、揺れるセルビア 各国を驚かせた国連決議での投票

有料会員記事ウクライナ情勢

パリ=疋田多揚
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 ロシアのウクライナ侵攻を巡り、欧州連合(EU)につくか、ロシアにつくかで揺れる国がある。大国が覇権を争うセルビアだ。民族や宗教が似通うロシアとの関係が深い一方、国連のロシア非難決議に賛成し、EU加盟も目指す。今回の侵攻で「東西」の対立が先鋭化され、4月3日に同時実施される大統領選と総選挙を前に、政権は板挟みになっている。(パリ=疋田多揚)

 セルビアの首都ベオグラードで今月4日、ロシアを支持するデモが開かれた。参加者は「NATO(北大西洋条約機構)にストップ」などと書いたプラカードを掲げ、EUの旗を踏みつけた。仏紙ルモンドによると数千人が参加し、「ロシア人はみなセルビア人の兄弟だ」などと叫んだ。

ロシアとの類似点

 2日後に行われたウクライナ支持のデモ参加者は500人程度だったという。

 旧社会主義国のセルビアは、スラブ系住民やギリシャ正教の信者が多いというロシアとの類似点がある。

 国民はロシアに好意的で、首…

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