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コロナと闘う保健所に密着 記録映画、高松で31日まで

多知川節子
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 【香川】新型コロナウイルスの感染者対応の最前線に立つ保健所に密着したドキュメンタリー映画が、高松市の映画館「ソレイユ」で上映されている。31日まで。

 タイトルは「終わりの見えない闘い 新型コロナウイルス感染症と保健所」(100分)。東京都中野区保健所を舞台に、コロナの第2波、第3波を含む2020年6月から約10カ月間を記録した。

 監督を務めたのは、ハンセン病や障害者をテーマにした作品を手がけてきた宮崎信恵さん(79)。未知の経験が続く保健所内で「検証のため記録を残したい」との声もあり、知人を介して取材が実現したという。

 感染者への連絡や入院調整、クラスター(感染者集団)調査、自宅療養者の健康観察……。状況によって増えては変わる業務に、保健師や医師らが奮闘する。

 入院を拒む人や、失職を恐れて会社に陽性を伝えたがらない人らには、説得を試みる。医療体制が逼迫(ひっぱく)し、延命治療を望むかどうかまであらかじめ電話で確認しなければならない状況に葛藤し、涙する職員も。

 「すべて手探りから始まったなか、きっちり仕事に向き合うプロ意識にエールを送りたい。ただ、それを美化してはいけない」と宮崎監督。保健所を縮小削減してきた流れや国のコロナ対応の迷走ぶりにふれ、「現場の苦悩の原因はどこにあるのか。私たちの命を守る保健所の重要さと弱さについて、考える機会にしてほしい」と話している。

 上映は午前11時25分から。一般1800円。問い合わせはソレイユ(087・861・3366)。(多知川節子)