並行在来線 長万部―小樽間の廃止決定 沿線自治体が了承

鈴木剛志
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 2030年度の北海道新幹線の札幌延伸に伴いJR北海道から経営分離される函館線長万部―小樽間(約140キロ)のあり方を議論する並行在来線対策協議会の後志ブロック会議が27日、北海道倶知安町で開かれ、沿線9市町の首長が同区間の鉄路の廃止を正式に了承した。倶知安町は新幹線の開業を待たず、廃止を前倒ししてバスの運行を始めるよう求めた。

 小樽市余市町は前日の道との会合で、余市―小樽間(約20キロ)のバス転換を容認した。小樽市の迫俊哉市長は、多額の財政負担などを挙げて「鉄道を運行することは困難だという判断に至った」と説明。裁決を行い、異論なくバス転換が了承された。

 バス転換は新幹線の札幌開業時となっているが、倶知安町の文字一志町長は新幹線駅の周辺整備のために現在の倶知安駅舎や線路を早期に撤去したい考えを示し、「30年度にこだわらず、(バス転換の)一日も早い前倒しの検討をお願いしたい」と話した。

 迫市長は、バス転換の前倒しがJRの負担軽減につながると指摘し、「経営分離が早まることでJRからバス転換に対する支援は受けられないか」と述べた。道の柏木文彦・交通企画監は「理論上はありえるのではないかと思う。JRに確認して検討する」と答えた。今後のブロック会議ではバス転換の前倒しの可否や、バスのルートやダイヤなどを協議する。(鈴木剛志)