ロシアによる侵攻で家を追われる人たちが増え続けているウクライナで、国外から避難民の支援に駆けつける人も少なくない。なかには、私財を投じて「何かの役に立ちたい」と個人的に奔走する人もいる。何が彼らを突き動かすのか。
避難民がウクライナ各地から集まる西部の都市リビウ。中心部にあるアパートの一室を15日に訪れると、体重が30キロ以上ある黒い大型犬が飛びついてきた。「犬は人の心を癒やすので、ここにも連れてきました」。ノルウェー人のトゥーガ・ラスムッセンさん(41)が、愛犬に顔をなめられながら語った。
キッチンのほかに2部屋あるこのアパートには、首都キエフなどから逃れてきたウクライナ人の男女3人が身を寄せていた。
ラスムッセンさんが、自らの友人が所有する二つのアパートで避難民を受け入れ、食料やお菓子、水も用意した。これまでに40人以上の避難民が利用。隣国ポーランドに出国する人がいれば、自らハンドルを握って国境まで連れていく。
ラスムッセンさんは、ノルウ…
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