円急落、一時125円台に 6年7カ月ぶり水準、日銀の指し値オペで

徳島慎也
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 28日の外国為替市場では対ドルで円安が加速し、一時、2015年8月以来6年7カ月ぶりに1ドル=125円台まで急落した。日本銀行が同日、長期金利の上昇を抑えるために国債を無制限で買い入れる「指し値オペ」を実施し、29日以降も初めて連続で実施すると予告したためだ。金利を抑え込む日銀の姿勢が鮮明となり、利上げを続ける米国との金利差が広がるとの見方が強まり、円を売ってドルを買う動きが広まった。

 指し値オペは、特定の利回りで国債を無制限に買い入れることで、金利の上昇を抑えるための措置で、日銀は景気を支えるため、長期金利の上限を「0・25%程度」に抑えることにしている。しかし、28日午前、米国の金利上昇を受け、日本の長期金利の指標となる10年物国債の利回りが0・24%超まで上昇した。このため、日銀は利回りを0・25%に指定し、無制限に国債を買い入れる指し値オペを2度にわたって実施。さらに夕方には、29~31日に初めての「連続指し値オペ」を実施すると発表した。

 異例の対応で金利を抑え込む日銀の動きに市場は強く反応。今後も利上げを続ける見通しの米国との金利差が広がるとみて、28日朝に1ドル=122円程度だった円相場は同日夕に一時、125円台まで大きく下がった。(徳島慎也)

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    パトリック・ハーラン
    (お笑い芸人・タレント)
    2022年3月28日19時43分 投稿
    【視点】

    昔は世界の情勢が激動するときこそ、安心を買うために円を買うというのが常識だった。今回はそうならないのはなぜなんだろう。 日本経済に対する信頼度が下がったためなのか。それとも、ウクライナ危機が世界大戦に転じる心配をしている人が少ないのか。世