アナザーノート 中川透編集委員
生活全般の満足度=0.47×資産水準+0.20×やりがい+0.18×人間関係+0.17×健康状態+0.06
6千人への意識調査で浮かび上がった、60代が感じる生活の満足度を測る数式だ。高齢期のお金について調べる民間の「フィンウェル研究所」が、今年1~2月のアンケート結果をもとに分析した。生活全般と、それに関係するとみられる四つの要素の満足度について、「満足できる(5)」~「満足できない(1)」の5段階評価でそれぞれ聞き、その関係を分析。係数が大きいものほど、生活全般の満足度への影響力が大きいことになる。
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「資産水準の係数はほかの2倍以上と、驚くほど高い。やりがいや健康状態などは60代以降も高めることに自分で取り組みやすく、私も(前職の会社を)退職後、通勤が不要になりジョギングをしている。ただ、資産ばかりは60代になって急には増やしにくいものです」。研究所を運営する野尻哲史(さとし)代表(62)はそう話す。
老後の蓄え、いくら必要?
高齢化が進み、平均寿命は2…
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