小中学生の研究成果62点を一同に 大村市で郷土史クラブ展

森川愛彦
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 長崎県大村市内の11小中学校にある郷土史クラブの1年間の研究成果を集めた企画展が4月10日まで、市歴史資料館で開かれている。子どもたちが関心を持った身近な街並みや史跡などについて調べた62点の成果を展示。大村藩以来の豊かな市の歴史を子どもらしい視線でとらえ、紹介している。

 「郷土を誇りに思う心を育成しよう」と、2009年に始まった取り組み。今年は学校ごとに計124人の児童・生徒が関わった62点が展示されている。

 研究内容は各校区内の歴史的な場所や街並みなどに関するものが多い。江戸時代に開拓された地区にある放虎原(ほうこばる)小の児童たちは、校区内の地図を作成。その中に①キリシタン②開拓③太平洋戦争の三つに関する地点を書き込み、史料をあたって、それぞれどんな場所だったのか解説を付け、現在の写真も添えている。

 例えば、「郡崩れ」と呼ばれる潜伏キリシタンの弾圧の歴史が伝わる「獄門所跡」に現在は慰霊の聖母像が建てられていることを紹介。また、第4代大村藩主の大村純長の命でこの地区を開拓した千葉卜枕(ぼくちん)の墓の場所をその功績と共に記している。

 さらに、太平洋戦争関連では、現在の長崎空港近くに置かれていた第21海軍航空廠(しょう)を取り上げ、全盛期には210万平方メートルもの敷地に約100棟の工場があったことを記している。

 また、玖島城跡に近い大村小の児童たちは、江戸時代の文献をあたり、城下の道と現在の道を比較。江戸時代初期に大村藩主に側仕えした小姓たちが最初に住んだことから「小姓小路」と呼ばれる道沿いに江戸時代中期から後期にかけて、どんな人々が住んだのか、などを調べている。

 同館学芸員の川内彩歌さんは「1年間の子どもたちの研究成果と共に、その補足のため、普段はなかなかお披露目の機会がない様々な時代の幅広い資料も展示しています。ぜひ見に来てください」と話している。

 入場無料。午前10時~午後6時。原則として月曜休館。問い合わせは市歴史資料館(0957・48・5050)へ。(森川愛彦)