分子を車に見立て競走、「国際ナノカーレース」で日本チームが雪辱V
谷口哲雄
目に見えない大きさの分子を車に見立てて競走する「第2回国際ナノカーレース」が24、25の両日、フランスで開かれ、物質・材料研究機構(茨城県つくば市)の日本チームが優勝し、途中棄権に終わった5年前の第1回大会の雪辱を果たした。
ナノカーを動かすには走査型トンネル顕微鏡(STM)という装置を使う。この装置を使えば、物質の表面を極小の針でなぞって原子レベルで構造を調べたり、原子一つを動かしたりできる。針を近づけることによって、電圧をかけてナノカーを動かす。
今回は日、米、独、仏などの…