ロシアのリベラル紙、警告受け活動停止 編集長はノーベル平和賞受賞

ウクライナ情勢

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 昨年のノーベル平和賞受賞者、ドミトリー・ムラトフ編集長が率いるロシアのリベラル系紙「ノーバヤ・ガゼータ」が28日、ロシア軍のウクライナ侵攻が終わるまで活動を停止すると発表した。同紙はメディア規制の法律に従わなかったなどの理由で当局の警告を受け、登録を廃止される危険にさらされていた。

 ロシア国内でメディアは今回の軍事作戦について「侵攻」「戦争」などの言葉を使うことを禁じられている。同紙は28日、当局から警告を受けたとしてサイトに「『特別軍事作戦』終了まで印刷、インターネットでの新聞発行を停止する」との声明を出した。

 ロシアの通信規制当局は28日、同紙が記事で非政府組織やメディアに触れた際、その団体が政府から「外国の代理人」の指定を受けていることを明示しなかったなどの理由で、今月2度目の警告をしていた。当局から1年間に文書で2度の警告を受けると、当局が裁判所に登録廃止を申請することが可能になる。

 同紙は2月24日の侵攻開始後、複数の記事削除を命じられていた。ムラトフ氏は28日、別の独立系メディアに「我々はいつかは戻ってくると望んでいる」と語った。

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    副島英樹
    (朝日新聞編集委員=核問題、国際関係)
    2022年3月29日13時34分 投稿
    【視点】

    ロシアのリベラル紙としてプーチン政権への批判を貫いてきたノーバヤ・ガゼータ紙は、ロシアの言論の自由にとって「最後の砦(とりで)」と目されてきました。『特別軍事作戦』終了まで印刷、インターネットでの新聞発行を停止する」との声明は極めて重く、ロ

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    前田直人
    (朝日新聞コンテンツ戦略ディレクター)
    2022年3月28日23時34分 投稿
    【視点】

    言論の自由を脅かす動きには敏感になっておかないと、いつか大変なことになる。そう、報道に携わるひとりとして心してきたつもりです。 独裁的な政権が基盤を強力に固め、対抗勢力が細れば、法改正などがやりたい放題になる。不都合な真実を報じられな