パッと組み立てる屋台、豊橋の木工会社が発売 屋外テイクアウト対応

本井宏人
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 愛知県豊橋市の木工会社が、慣れれば5分ほどで組み立てられる木製屋台「Patto(パッと)」を豊橋技術科学大の学生の協力で製作し、発売した。コロナ禍で定着した屋外型テイクアウトの需要を見込んでいる。

 Pattoを発売したのは、豊橋市老津町の老津木工。店舗の内装やインテリア家具を主に手がけてきたが、ここ2年はコロナ禍で開店や改装が減り、受注が大きく減っていた。

 職人らの技術を屋台に生かせないかと、知人の豊橋技科大教員に相談すると、学生の建築サークル「TYACC(チャック)」を紹介された。昨年5月、組み立てが簡単で、コンパクトカーでも運べる屋台を学生たちと試作し、改良を重ねてきた。

 組み立て後のPattoは、高さと幅180センチ、奥行き60センチで重さ約25キロ。蛇腹式になっていて折りたため、主要部には奥三河地方で間伐された杉の無垢(むく)材を使っている。

 「軽量化を図りつつ、屋外で風をはらまない形状に設計した」と、TYACCのストリートファニチャー・リーダーで大学院生の田中甫(はじめ)さん(23)。木目をそのまま生かしてもいいが、店のイメージカラーに塗るなど、自由にデザインできるのも魅力という。

 老津木工は3月、全国の商店街を対象に、2週間を限度に最大3セットの無料貸し出しを始めた。「店舗が持てない若者や、屋外営業をしたいがキッチンカーまでは買えないという店主に使ってもらい、コロナ禍で低迷する商店街のにぎわいを取り戻してほしい」と松井誠社長(42)。

 第1号は、地元・豊橋市の水上ビルの商店街が毎月第1月曜日に始めた朝市。Pattoは焼き菓子や弁当のテイクアウト、雑貨販売に使われた。朝市を企画した商店街の中川清史さん(40)は「回遊を楽しんでもらうイベントに手軽な屋台はぴったり」と話す。

 Pattoは5万9800円。無料貸し出しは5月末まで。配送料は利用者負担。問い合わせは老津木工(0532・23・2528)へ。(本井宏人)