ウクライナ非公式停戦協議で3人が中毒症状? アブラモビッチ氏も

ウクライナ情勢

太田成美 ロンドン=和気真也
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 ロシアとウクライナの停戦協議を陰で支えるため、今月上旬にキエフで会合したロシアの新興財閥(オリガルヒ)のロマン・アブラモビッチ氏とウクライナ側の代表者らが一時、薬物によるとみられる中毒症状に見舞われたと、米ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)が28日に報じた。ロシアの強硬派による妨害の疑いがあるとの関係者の見方を伝えている。

 一方、ウクライナ側出席者でウクライナ議会議員のウメロフ氏は28日、ツイッターに「私は無事だ」とした上で、「不確かな情報を信用しないで」と報道を否定する内容を投稿しており、情報は錯綜(さくそう)している。

 WSJによると、非公式協議は今月3日にキエフで開かれた。終了後に3人が目の痛みと、顔や手の肌がむける症状を訴えたという。アブラモビッチ氏は数時間目を開けられず、食事もとれなかった。現在は回復しているという。協議に居合わせたウクライナのゼレンスキー大統領に症状は現れなかったという。

 ロイター通信は、米高官が情報機関の分析をもとに「毒ではなく環境によるもの」との見解を示していると報じている。これに対し英BBCは、化学兵器が使われたとなれば米側は報復措置が求められるため、事態を荒立てたくないとの見方をしている。

 アブラモビッチ氏はイングランドプレミアリーグの強豪チェルシーのオーナーで、欧州連合(EU)や英国から資産凍結などの制裁を受けている。一方で、ロシアとウクライナの停戦を望み、陰で交渉を支えているとみられる。(太田成美 ロンドン=和気真也)

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