第25回生き延びた1カ月、つかの間忘れた戦争 避難民シェルターに響く歌声

有料会員記事ウクライナ情勢

リビウ=金成隆一、野島淳
【動画】避難民のシェルター劇場で演奏会=金成隆一撮影
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 ロシアがウクライナに侵攻して以降、国内避難民のシェルターになっている同国西部リビウの劇場「レスクルバス」が27日、演奏会を開いた。観客席に設けられた12のベッドはそのまま。戦地の故郷を離れ、疲れ切った人たちは、つかの間の安らぎを得た。

 歌手ナタリア・リプカパルホメンコさん(42)ら2人が伝統衣装を着て、ウクライナ民謡を10曲ほど披露した。娘の幸せを願う母の気持ち、女性の髪の毛の伝統的な結い方、農村での暮らし、家族愛、郷土愛などをテーマにした民謡という。

 自身も、戦火の中にある北東部ハリコフ出身のリプカパルホメンコさんは「戦争という特殊な状況下で、ウクライナの歌の豊かさを示したい。歌は人の心をつかみ、鼓舞できると思うから」と演奏会の狙いを語った。

 観客席フロアには、劇団の小道具で作った簡易ベッドと食卓が並ぶ。この日もそれらを動かさず、避難民ら50人ほどがベッドなどに腰掛けて鑑賞した。

地下に避難1カ月、耐えられずリビウへ

 目を閉じて歌声に聴き入って…

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