現在の円安「適切な水準ではない」 経済同友会の桜田代表幹事が懸念

友田雄大
[PR]

 経済同友会の桜田謙悟代表幹事は29日の定例会見で、円安が進んだことについて、「為替は現在の水準が適切だとはとても思えない」と懸念を示した。財務省など当局者が見解を示す必要性にも触れた。

 為替相場は1年ほど前から円安傾向となり、今月に下げ足を加速。28日の外国為替市場では一時、6年7カ月ぶりに1ドル=125円台まで急落した。桜田氏は、エネルギーや食料品などの輸入価格が上がるとして、「コロナで苦しんでいるところにより負担をさせている。価格転嫁も自由にできない」と述べた。企業幹部からも円安が行き過ぎだという声が強いという。

 一方、鈴木俊一財務相は29日、現在の為替水準について「私の不用意な発言が影響を与えてはいけないのでコメントは控えたい。悪い円安にならないように注視しなければいけない」と述べるにとどめている。財務省や日銀が見解を示せば為替が動く可能性があるが、桜田氏は「どこかの段階で、今の為替水準についてしかるべき立場の人から説明があった方がいいのでは」と話した。(友田雄大)