東京2020運営車活用も 羽村の水素ステーション開所

杉山圭子
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 東京都羽村市で28日、水素で走る燃料電池車(FCV)に燃料を供給する水素ステーションが営業を始めた。多摩地域では八王子、東久留米、多摩の3市に続く4カ所目。西多摩地域では初の開設となった。

 羽村市のステーションは日野自動車羽村工場敷地内の街道沿いに、岩谷産業(大阪)が建設した。開所式には橋本弘山市長らが出席。市は東京五輪パラリンピックで運営車両として使われたFCV1台を公用車として購入しており、ステーションの完成を機に積極的な活用を進める。

 水素燃料の価格は1キロ1100円(税抜き)。満タンの約5キロで650キロメートルほど走行できるという。購入したFCVで燃料充塡(じゅうてん)のデモンストレーションを行った橋本市長は「ガソリンの高騰や電力逼迫(ひっぱく)などでエネルギー問題が注目される中、ちょうどいいタイミングで始動できた。『TOKYO2020』のロゴマークは当面残して走り、脱炭素化の取り組みを、東京五輪・パラリンピックのレガシーとともに伝えていきたい」と語った。

 岩谷産業によれば、水素ステーションは現在全国に約160カ所あり、うち都内は23カ所(移動式含む)。同社のステーションとしては羽村市が全国53カ所目になるという。(杉山圭子)