噴煙は、軽石は… 海保が航空機で海底火山「噴火浅根」を観測

磯部征紀
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 小笠原諸島の海底火山「噴火浅根」をめぐり、海上保安庁は30日、航空機による観測結果を発表した。29日に実施した観測では、噴火や変色水、軽石などの浮遊物は確認されなかったという。

 海上保安庁によると、噴火浅根は東京から南に約1130キロ、北硫黄島の北西約5キロに位置する海底火山。今月27日に気象衛星「ひまわり」が噴煙を確認したことを受け、同庁は29日午後1時半ごろから約15分間、周辺を航空機で観測した。同時間帯には、噴火といった火山活動は確認されなかった。

 噴火浅根をめぐっては、昨年8月5日にごく薄い変色水が認められたが、その後の観測では異常は確認されていなかったという。海上保安庁は航行する船舶に注意を呼びかけるとともに、引き続き観測を続ける方針。

 小笠原諸島では昨年8月にも海底火山「福徳岡ノ場」が噴火し、大量の軽石が沖縄などに漂着する被害が出ている。(磯部征紀)

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