真冬のサンゴ産卵に成功  東大発スタートアップ、養殖・再生に期待

有料記事

小堀龍之
[PR]

 東京大学発のスタートアップ企業イノカが、ふつうは夏にしか産卵しないサンゴを、真冬に産卵させることに成功した。時期を自由に操ることができれば、サンゴの養殖や、地球温暖化で失われつつあるサンゴの再生につながる可能性があるという。

 サンゴの産卵は東京都港区にあるイノカ本社の水槽で2月16日夜に確認された。大人のこぶしほどの大きさのエダコモンサンゴが、卵と精子が詰まったカプセルの「バンドル」を水中に放出していた。

 このサンゴは日本では通常、年に一度、6月にしか産卵しない。そこで沖縄県北部にある瀬底島の海と季節が逆になるよう水槽内の水温を調整し、真冬の産卵につなげた。

 イノカは2019年に創業し、サンゴに関する研究やコンサルティングを手がけてきた。これまで水槽内でサンゴを飼育し、抱卵までしか確認できていなかったが、環境を調整することで3年目に産卵が成功したという。

 今後はサンゴの産卵を多くの人が水槽で観察できるようにするため、人工的な産卵を何度も繰り返せるようにしたり、エダコモンサンゴ以外の種で産卵に挑戦したりする予定だ。

 高倉葉太・代表取締役CEO…

この記事は有料記事です。残り1043文字有料会員になると続きをお読みいただけます。
今すぐ登録(1カ月間無料)ログインする

※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません

春トク_2カ月間無料