センバツ高校野球、決勝の見どころ解説 大阪桐蔭が総合力で上回る

山口裕起
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 両校は昨夏の全国選手権2回戦で戦い、近江が6―4で勝った。その雪辱を期す大阪桐蔭が総合力で上回る、とみる。

 4年ぶり4度目の優勝を狙う大阪桐蔭は、タイプの違う左右の投手がそろう。決勝の先発は2年生左腕の前田悠伍か。甲子園初マウンドとなった準々決勝で6回を投げ、被安打1、12奪三振で無失点。直球、スライダー、チェンジアップとどの球種の制球力も高い。

 1回戦、準決勝で先発した身長188センチの川原嗣貴(しき)、最速147キロの別所孝亮の両右腕らが控えており、状況によっては積極的な継投策もとれる。

 全3試合で計45安打、33得点と攻撃陣も強力だ。準決勝で4安打した3番松尾汐恩(しおん)や、大会タイ記録の8連続安打をマークした4番丸山一喜(いっき)らを中心にスイングが強い。試合を重ねるごとに調子も上向いている印象だ。

 近江は春夏の甲子園を通じて滋賀勢初の頂点を狙う。準決勝で延長11回サヨナラ勝ちし、勢いがある。

 ただエース右腕・山田陽翔(はると)は2度の延長を含む全4試合を完投し、計549球を投じた。

 疲労の蓄積が懸念される上に、1週間500球以内の投球数制限で、決勝では登板したとしても116球が上限となる。

 他の投手が今大会のマウンドを経験できておらず、投手陣に不安を抱えるだけに、打線が早めに援護したい。

 大阪桐蔭は大量リードを奪っていた準決勝の中盤以降に4失策し、もたつく場面もあった。近江は1番津田基、2番横田悟ら、俊足の好打者がそろう。小技を絡めた攻撃で揺さぶり、焦りを誘いたい。(山口裕起)