黒田総裁、岸田首相と会談 円高進み一時1ドル=121円台前半に
徳島慎也
日本銀行の黒田東彦(はるひこ)総裁が30日、首相官邸を訪ね、岸田文雄首相と会談した。ここ数日、急速に進んだ円安の対応を協議するのではとの観測が市場で広がり、円は対ドルで一時1ドル=121円台前半まで円高が進んだ。
会談は、昼食を取りながら約1時間行われた。黒田氏は会談後、報道陣に「内外の経済情勢について話をした」と説明。円安について問われると、「為替について特別なことはなかった」とし、そのうえで「為替レートは経済のファンダメンタルズ(実態)を反映して安定的に推移することが望ましいというのが私の考えで、そうしたことは申し上げた」と述べた。
円安が加速した主因は、金融…
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