マルチ歴30年の母、壊れた親族関係 家族の悩みネットで共有

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小林未来
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 消費者トラブルが絶えない「マルチ商法」の会員を母親に持つ男性(34)が、同じ境遇にある人たちが思いを寄せ合える場をネット上に立ち上げた。会員家族がマルチにのめり込むあまり、家族関係が崩壊してしまう問題は表面化しづらい。男性は「緩やかにつながれれば」と話し、継続的な活動を目指している。

マルチ会員家族の集う場に

 「夫がマルチに入って関係がギクシャクしている」「洗脳を解くには根気がいると思う」

 男性が2021年12月に立ち上げたコミュニティー「親族がマルチ会員の相談部屋」には、40人ほどが参加しており、家族が抱える悩みが書き込まれている。LINEのオープンチャット機能で運営され、匿名で参加可能だ。法律相談などは受け付けていない。男性は現在、仕事の都合で海外に住んでいることもあり、当面はネット上だけでの活動を考えているという。

 マルチ商法は、商品を購入した会員が、買い手となる会員を自ら勧誘して紹介料などを得る商法で、販売実績を上げられず多額の借金が残ったり、知人を勧誘して被害を拡大させてしまったりして、社会問題化してきた。

母からの借金1千万円 膨らんだ違和感

 男性の母は30年ほどマルチ企業の会員をしており、家には商材のサプリメントや空気清浄機、鍋、飲料などが常に大量に置いてあった。リーダー格の会員のことを信奉していたといい、男性が中学生のときに父が失業してからは、収入を得ようとマルチ商法にさらにのめり込んでいった。友人を家に招いて勧誘をしていた様子も覚えている。

 月3万~4万円はこうした商…

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