自動車の21年度国内販売、9.5%減 半導体不足・コロナ禍響く
神山純一
2021年度に国内で売れた新車は前年より9・5%少ない421万5826台だった。前年割れは3年連続。新型コロナウイルスの感染拡大で工場の操業停止が相次ぎ、生産が減少したことが響いた。販売現場では新車の不足が続いており、先行きは厳しい。
日本自動車販売協会連合会と全国軽自動車協会連合会が1日発表した。軽は前年比11・5%減の155万4971台で、3年連続の減少だった。軽を扱う8社のうちトヨタ自動車を除く7社が台数を減らした。軽以外の登録車は8・2%減の266万855台で、5年連続の減少となった。
コロナ禍で部品の生産が滞り、多くのメーカーが工場の操業停止や生産ラインの稼働縮小に追い込まれた。半導体の調達難が長引き、新車不足に拍車をかけた。
22年3月の国内販売は前年同月比16・3%減の51万2862台。昨年7月以降9カ月連続の減少となった。4月以降も各メーカーの生産状況は厳しい。ホンダは4月上旬の国内生産が当初計画より1割減るほか、ダイハツ工業やスズキも、部品不足による工場の操業停止を計画する。販売への影響は続きそうだ。(神山純一)
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