高校2年生になったばかりの頃、突然学校に行けなくなった。
学校へ行きたくないと思ったことは、以前はまったくなかった。なのに、家から出られなくなった。
「もりのこどく」さん(20)は、無理に外出しようとして、吐いたこともあった。
その後、部屋に引きこもるようになり、幻覚が始まった。
「お前はだめだ」「死んだ方がいい」「いなくなれ」
自分しかいない部屋に、黒い人がたくさん入ってきて、口々にそう言った。
朝から晩まで、「死ね」という声が聞こえた。その声に従い、包丁で刺そうとしたり、飛び降りようとしたりして死のうとした。
同じ病気名乗る人おらず、孤独だった
精神科に行くと、統合失調症と診断された。正直、症状が重かった時期の記憶はほとんどない。幻覚の症状があったことは、後で家族から聞いた。
そんな時でも、できることが…