前回のあらすじ
これは危ないことになりかねないーー。米国ではオウム真理教の専門家としても知られるサラ・ハイタワーは、日本語圏のネット上でQアノンが拡大している兆候に気がつき、危機感を覚えます。そして実際、Qアノンは日本でも急激に、そして大規模に広がっていきます。
昨年12月、ツイッターに一つのアカウントが開設された。
「Eri2.0」。そう名乗る人物は、日本のQアノン運動を主導し、大きな影響を与えた「エリ」だとみられる。
エリは1年以上前、ツイッター社からアカウントを凍結されていた。その際のフォロワーは8万人以上。トランプ政権の元大統領補佐官(国家安全保障問題担当)、マイケル・フリンのほか、米国における「Qアノン」のインフルエンサーらにもフォローされていた。
現在は再開したツイッターがまた凍結されたが、Qアノンの信奉者がよく使う「テレグラム」や「ギャブ」を利用している。そして、新型コロナウイルスのワクチンやウクライナ危機について、根拠の疑わしい情報を拡散している。
「たった1人で」日本語に訳す作業?
なぜ、エリが日本のQアノン運動における重要人物なのか。
Qアノンが信奉する謎の人物…
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