東証のプライム市場、上場企業の数を適正に 日本総研・石川智久氏
聞き手・山本恭介
五つあった東京証券取引所の市場が4日、プライム、スタンダード、グロースの三つに変わった。今回の市場再編には、どんな意義や課題があるのか。日本総研の石川智久・上席主任研究員に聞いた。
――東証はなぜ市場再編に取り組むのでしょうか。
「日本の株式市場の地盤沈下を食い止めるねらいがあります。東証を傘下に持つ日本取引所グループの上場株式時価総額は長年世界3位でしたが、今や中国の上海証券取引所や欧州のユーロネクストにも抜かれ、存在感が低下しています。企業が成長して株価が上がるだけでなく、取引所自身の課題も解決することで、日本の地位を高めようとする改革と言えます」
――東証にはどんな課題があったのでしょうか。
「東証は戦後長い間、統一感…
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